梅雨入り直前、現場調査に入った長府エリアの傾斜地で、擁壁に縦に走るひび割れを発見したことがあります。施主様はまったく気づいておらず、「言われるまで何も感じなかった」とおっしゃっていました。土砂崩れや斜面崩壊は、ある日突然起きるように見えて、実は長い時間をかけて「前兆」を積み重ねています。
株式会社エーチームは、山口県下関市長府を拠点に業歴45年・一級土木施工管理士が在籍する土木・外構・造成工事の専門業者です。下関市の複雑な地形と気候を熟知した自社職人が、現地調査から施工・アフターフォローまでを一貫して担当しています。
この記事では、下関市で土砂崩れ・斜面崩壊が起きやすい土地の特徴と、被害を防ぐために事前にできる工事の種類をまとめてお伝えします。「うちの土地は大丈夫だろうか」と感じている方に、ぜひお読みいただきたい内容です。
目次

下関市の地形的リスク——なぜ斜面崩壊が起きやすいのか
山口県は全国的に見ても土砂災害の発生件数が多い県のひとつとして知られており、国土交通省・山口県が公表する土砂災害警戒区域の指定数も多数に上ります。(※山口県 土砂災害警戒区域等の指定状況)
下関市は山口県の最西端に位置し、以下のような地形的・気候的な特性が重なるエリアです。
山地・丘陵と平地が入り組んだ地形
下関市内、特に弊社が拠点を置く長府エリアをはじめ、内陸部の多くには急傾斜地や斜面地が広がっています。住宅地がこうした傾斜地に隣接しているケースも多く、造成・宅地開発が行われた土地では人工的な盛り土・切り土が施されている場合があります。自然の斜面よりも人工的に形成された斜面は、強度が均一でないことがあり、適切な管理が求められます。
年間降水量と集中豪雨リスク
下関市は日本海と瀬戸内海に挟まれた位置にあり、梅雨・台風シーズンには継続的な大雨にさらされます。地盤に水が染み込み続けると、土の内部の結合力(せん断強度)が低下し、斜面が突然崩れる「表層崩壊」を引き起こすリスクが高まります。特に梅雨末期の集中豪雨は警戒が必要です。
風化しやすい地質
山口県西部には風化しやすい花崗岩質の地盤が分布している地域があります。風化した花崗岩(まさ土)は一見安定して見えても、雨水を含むと崩れやすくなる特性があります。表面が固そうに見えても、内部で劣化が進んでいることがあるため、専門家による現地調査が重要です。
土砂崩れが起きやすい土地の6つの特徴
長年の現場経験をもとに、エーチームが特に注意すべきと考える土地の特徴を6つにまとめました。ひとつでも当てはまる場合は、早めの現地確認をおすすめします。
| 土地の特徴 | リスクの内容 |
|---|---|
| ① 急傾斜地に隣接している | 傾斜角が急なほど、雨水による土の流動リスクが高まります。山口県の土砂災害警戒区域に指定されているケースも多いです。 |
| ② 盛り土・切り土で造成された土地 | 宅地造成時の施工品質や経年変化によって、自然地盤より安定性が劣るケースがあります。 |
| ③ 擁壁が古い・ひびが入っている | 昭和時代に設置された擁壁の中には、現在の基準を満たさないものが残っています。亀裂や傾きは崩壊の前兆です。 |
| ④ 排水設備が詰まっている・老朽化している | 雨水が適切に流れず斜面に集中すると、地盤への浸透量が増えてリスクが急上昇します。 |
| ⑤ 斜面に樹木・竹が密生している | 根が腐ると地盤の保水力・固定力が失われます。竹は特に根が浅く、豪雨時に抜けやすい性質があります。 |
| ⑥ 過去に湧き水・じめじめした箇所がある | 地中の水位が高い土地は、降雨時に急激に飽和状態となりやすく、表層崩壊のリスクが高いです。 |
見落とされやすい「前兆サイン」チェックリスト
土砂崩れや斜面崩壊の多くは、ある日突然起きるのではなく、事前に何らかのサインが現れています。以下のチェックリストで、現在の状態を確認してみてください。
以下に1つでも当てはまる場合は早急な点検を
- 擁壁・コンクリートにひびや横方向の亀裂がある
- 擁壁や土留めブロックが外側に傾いてきた
- 敷地の地面が部分的にへこんでいる・段差がある
- 雨が降るたびに斜面から土が流れ出す
- 排水桝・側溝が土砂で頻繁に詰まる
- 斜面の樹木が根元から傾いている
- 雨の後に地面から水が湧き出てくる場所がある
- 建物の基礎や外壁にひびが増えてきた
上記のサインは、地盤の内部で変化が起きているシグナルです。「大雨の後だけ気になる」程度に感じていても、放置すると次の豪雨で一気に崩壊するケースがあります。気になる点がある場合は、費用のかかる大規模工事の前に、まず専門家に現地を見てもらうことをおすすめします。
行政の土砂災害ハザードマップも合わせて確認を
山口県では土砂災害警戒区域・特別警戒区域のマップを公開しています。まずは自分の土地が指定区域内かどうかを確認することが最初のステップです。
▶ 山口県 土砂災害警戒区域等の指定状況(山口県公式)
事前にできる対策工事の種類と内容
エーチームが手がける土砂崩れ・斜面崩壊の予防対策工事を、主な種類ごとにご紹介します。どの工事が必要かは現地の状態によって異なりますので、まずは現地調査でご確認ください。
① 擁壁の新設・補修工事
斜面の土が崩れるのを防ぐために設置するのが擁壁です。既存の擁壁にひびや傾きがある場合は補修、強度が不足している場合は新設・打ち替えが必要になります。擁壁には重力式・L型・石積みなど種類があり、土地の形状・高低差・荷重条件に応じて最適な工法を選定します。
② 排水設備の整備・更新工事
斜面崩壊の最大の引き金は「水」です。雨水が斜面に集中しないよう、側溝・排水桝・暗渠排水などを適切に配置することが根本的な対策になります。老朽化した排水設備の更新、詰まりの解消、排水ルートの見直しを行います。弊社は下関市指定の下水道排水設備指定工事店(第54号)として、公共下水道への接続工事にも正式対応しています。
③ 法面(のりめん)保護工事
斜面の表面を保護し、雨水による浸食や表層崩壊を防ぐ工事です。コンクリートや石材による被覆、植生によるグリーン工法など複数の手法があります。斜面の角度・長さ・地質によって最適な工法が異なるため、現地の状態を精査した上でご提案します。
④ 土留め・地盤補強工事
造成地や宅地境界部分の土が動かないよう固定する工事です。ブロック積み・コンクリート打設・鋼矢板などの工法で、土地の形状に合わせた土留めを施します。特に建物に隣接した斜面では、建物基礎への影響を考慮した施工が重要です。
⑤ 宅地造成の再整備工事
旧来の造成地で盛り土の品質が不十分な場合、地盤を掘り起こして適切な締め固め・地盤改良を行う工事が必要になるケースがあります。宅地造成及び特定盛土等規制法(盛土規制法)の改正(2023年施行)により、盛り土の安全管理に関する基準が強化されており、既存の造成地でも対応が求められる場合があります。(※国土交通省 宅地造成及び特定盛土等規制法について)
エーチームが対策工事で大切にしていること
土砂崩れや斜面崩壊の対策工事は、「見た目を整えるだけ」では意味がありません。地盤の内側で何が起きているかを正確に把握した上で、根本的な原因にアプローチすることが重要です。
現地調査を徹底する——「見える部分」だけで判断しない
エーチームでは、まず現地を詳しく調査し、斜面の状態・排水の流れ・擁壁の状況・地盤の変状サインをひとつひとつ確認します。一般土木工事・宅地造成工事・外構工事の経験を持つ自社職人が直接現場を見るため、複合的な視点でリスクを評価できます。
再発防止まで見据えた提案をする
「強みページ」にも記載している通り、弊社は単なる復旧だけでなく、再発を防ぐための排水設備の改善や地盤補強など、長期的な視点での対策をご提案しています。一度対策工事を行っても、根本的な水の流れが変わっていなければ、同じ場所で再び問題が起きる可能性があります。
資格と許可に裏付けられた施工品質
斜面・地盤に関わる工事は、専門的な知識と公的な資格が求められます。エーチームでは以下の資格・許可を保有しており、法的に適切な施工を実施しています。
- 山口県知事許可 第018289号——建設業の公的許可
- 一級土木施工管理士——大規模・複雑な土木工事に対応できる国家資格
- 一級建築士——建築基準法への適合確認・設計対応
- 下関市指定 下水道排水設備指定工事店 第54号——公共下水道への接続工事に正式対応
まずは無料の現地調査から
「気になる場所があるけど、工事が必要かどうかわからない」
そのような段階でも遠慮なくご相談ください。
現地調査・お見積もりは無料で承っております。
監修・執筆:株式会社エーチーム
| 所在地 | 〒752-0935 山口県下関市長府松小田中町6-47 |
| TEL | 083-246-3335 |
| 営業時間 | 8:00〜17:00(定休:日曜・GW・お盆・年末年始) |
| 許可番号 | 山口県知事許可 第018289号 |
| 対応エリア | 山口県・福岡県 |



